Suiboku in NY◆(エリオット・アーウィット先生の水墨画的な写真を。Kyoto, Japan  LeicaM9

限定復刊された、岩波新書「水墨画」(矢代幸雄著)、読了。

日本人が大好きな水墨の「滲み」が、湿潤な日本の気候と関係ある・・・ということ。
また、墨を少なく使うことをヨシとしたという禅宗水墨画の究極の形、魍魎画についても「見えないことの方が大切」という禅の教えに通じている、ということ。

私のような水墨画初心者が、普段、これまで何気なくふんわりと感じていたことを、言葉でしっかり伝えて頂きました。

また茶道関連では。雨漏り茶碗の鑑賞についての話、畠山即翁が茶会で使った「見えるがごとくみえざるがごとく」な布袋画の話や、黄瀬戸あやめ手と「滲み」の感覚の話・・・などなど興味深く読ませて頂きました。

いやそれにしても。
白い紙に何も描かず賛だけを書いた「白紙賛」・・・というものには驚きました。 
削ぎ落としすぎやろ?!!・・・と思わずツッコミ。     禅問答が過ぎる・・・IIII💧

追記:こちらの写真は数年前、何必館で撮ったアーウィット先生の写真なのですが。偶然にも現在、「エリオット・アーウィットの世界」展が開催中のようです。私も再訪予定です。