欧州の心臓にて
ウクライナEU加盟の是非が話題になりつつあるので・・・欧州の心臓、ブリュッセルの欧州連合議会ビルの写真を。LeicaM9

現代ウクライナ短編集」、読了。

驚きました。私はもっとエスニックで土の匂いがするような作品か・・・と想像していたのに。
なんとも瑞々しくて、現代的で、魅力的な作品ばかり。幻想的な物語あり、悲しい過去との邂逅の物語あり。ロシアとの関係が影を落としす物語あり・・・。

実はこちらの本・・・・もう5年以上前に某スラブ語系イベント会場で購入した数冊の中の1冊なのですが。うっかり、そのまま積読状態になってしまっておりました💧

(ウクライナ、EUに加盟するのか・・・。全く先がよめません。LeicaM9 )

この本の原書は「暗い部屋の花たち」。1997年にウクライナで出版され、副題はウクライナの小説家の手になる最近15年間の短編小説のもっとも優れたサンプル」だそう。(「解説」より)

私が特に気に入った作品は、
「新しいストッキング」
「イロンカのための青リンゴ」
「ミシコとユルコ」
「脱出」
・・・です。

また、本書の最後に「解説」ページがあるのですが。この中で、ウクライナという国の成立から独立までの歴史が非常に簡潔にまとめられているのです。本編だけでなく、こちらも是非一読ください。
いや、簡潔とは言えないか・・・実際はかなり複雑な歴史なので、じっくり読まなければ理解が難しいかも💧

騙されたと思って手に取ってみてください。驚きますよ、きっと!