(本に関する過去記事を封印して新たなスタートを切って以来、もうコレクションしている本のことは記事に載せないつもりだったのですが・・・・   久々に写真集ネタです。)

ウクライナ侵攻のニュースの第一報を聞いた時、一瞬頭が混乱し状況がよく理解できず、何かの悪い冗談かと思いました。

以前、ブダペストで泊まった小さなデザイン・ホテルの向かいに古いビルがあったのですが・・・そのビルにはソ連軍の砲弾の跡が今だに残されたままになっていました。私が泊まっていた部屋の窓の向かいだったので、部屋に戻るたびに憂鬱な気分に。
また、プラハの博物館の壁にも、ソ連軍侵攻時の後が残されたままになってました。
こんな傷跡を見つける度に、「もうこんな事は起こらないよね!平和な時代になってよかった!よかった!」・・・と思っていたのに。

で、今回の写真集ですが。私が特に大切にしている2冊です。
早朝、ソ連軍が突然プラハに侵攻してきた時のクーデルカさん撮影の写真が時系列に並べられています。

カウフマン監督の映画「存在の耐えれない軽さ」の中で、駆け出しカメラマンのテレザがプラハの街を彷徨しながら写真を撮影する有名なシーンがありますが。実はこの写真集たちがその元ネタです。

私が所有しているのはチェコ語版とドイツ語版。チェコ語版はクーデルカさんの直筆サイン入りなのですが、海外の古書オークションで入手しました。