四人の使徒、と自画像と◆(ダゴベルトさんのヘアスタイルはこの聖ペテロと似ているとのことなので。ミュンヘンのアルテ・ピナコテークで撮影したデューラーの絵を。LeicaM9
探偵ダゴベルトの功績と冒険」(バルドゥイン・グロラー著)、読了。アマチュア探偵の紳士、ダゴベルト氏が幅広い人脈と知識を駆使しながら、友人知人達の難問を解決していく・・・というクラシカルな設定の探偵物ですが。
ダゴベルトさんの鮮やかな謎解きに加えて、友人グルムバッハ夫妻とのやりとりにみられる、当時の上流階級社会特有の小粋な言葉の応酬も魅力的。ホームズのように鋭い理論派ではなくかなりおおらかなミステリーですが、私はこの時代のウィーンの雰囲気が大好きなのでとっても楽しく読ませて頂きました。

ダゴベルトさんシリーズ、さらに翻訳してくれないかなあ。

ところで、ダゴベルトさんの髪型ですが。「・・・聖ペテロの髪型ってどんなん?」と思っていたのですが、プヒ先生、後書きでしっかり解説してくださってました。アルブレヒト・デューラーの「四人の使徒」の聖ペテロ(左から2番目、シンボルの鍵を持ってます)の髪型だそう。

プヒ先生のあとがき、いつも痒いところに手が届く設定です!