瞑想のための風景◆(お茶会写真はないので・・・龍安寺の襖絵写真を。 Leica M9)
仮想 茶会潜入記」(谷晃著)、読了。架空のキャラクター、堺商人の稲田宗雁さんが時空を超えて、過去の有名な茶会に参加しレポートしてくれる・・・・というちょっとビックリなSF設定ですが。
緊張感漂うお茶会あり、歴史の目撃者になったお茶会あり。とても面白くて一気に読んでしまいました。

基本的な知識がない私など茶会記を普通に読んでも半分も理解できないかも。でもこの本は、まるでその場に参加してるようにお茶会体験させてくれます。さらに初心者にとって理解が難しい場面は、宗雁さんがそっと解説を入れてくれる・・・・という親切設計。
「相客に心せよ」・・・ていうか、「読者に心せよ」ということでしょうか。ありがたいことです。

最後に。「まえがき」を読ませて頂いて、昔の人の茶会記の詳細さに驚きました。今のように画像撮影したり録音もできないのに(今も大抵のお茶会は録画録音は禁止ですが) お道具はもちろん掛け軸、料理、その時に起こった出来事まで詳細に記憶&記録していたとは。絵の中の鳥の数なんて・・・そこまで覚えれへん💧IIII
私は絵を描く習慣があるので、平均よりは画像記憶は残りやすいかな?と思ってるのですが、それでもここまで記憶する自信はありません。

ただ、「亭主が茶をこぼした」といった記録は・・・ちょっとイヤ過ぎる(笑)。